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【コラム】本当に信頼できる「高気密・高断熱住宅」とは?|三重で安心して暮らせる家の見極め方

本当に信頼できる「高気密高断熱住宅」とは?

はじめに


「高性能住宅」「高気密・高断熱住宅」──広告やホームページで目にするこれらの言葉。でも、実はこれらには明確な定義が存在しないことをご存じですか?

とくに三重県のような温暖差のある地域では、見せかけの性能に惑わされず、「本当に快適で安全な家」とは何かを知ることが欠かせません。

このコラムでは、「Ua値」や「C値」といった断熱・気密性能の見える指標に加え、シロアリ・腐食対策、基礎の施工法など、“見えない性能”の重要性についても解説します。



数値で比較できる「高気密・高断熱性能」とは?


高性能住宅の性能を見極めるうえで基準となるのが、以下の2つの数値です。

● Ua値(外皮平均熱貫流率)

断熱性能の指標で、数値が低いほど熱が逃げにくくなります。

● C値(相当隙間面積)

気密性能の指標で、数値が低いほど隙間が少なく冷暖房効率が高くなります。

等級/指標

Ua値(断熱)

C値(気密)

HEAT20レベル

特徴

等級4(旧)

~0.87

測定義務なし

等級4相当

最低限の省エネ性能

G1

0.56~1.0

~1.0

HEAT20 G1

快適な暮らしの第一歩

G2

0.46~0.7

~0.5

HEAT20 G2

高い断熱+光熱費削減

G3

~0.26

~0.3

HEAT20 G3

最高レベルの快適性

📌 三重県では、Ua値0.46以下・C値0.5以下を目指すと、断熱と気密の両面で快適性が飛躍的に向上します。



「見えない性能」──構造・基礎の信頼性が暮らしを左右する


断熱や気密の数値はわかりやすい一方で、本当に長く安心して暮らせる家には、構造や基礎といった“見えない部分”の性能が不可欠です。

▷ 一体打ちベタ基礎 vs 打ち継ぎベタ基礎

「ベタ基礎」とひとくくりにされがちですが、施工法によって信頼性に大きな違いがあります。

種類

施工方法

特徴

留意点

打ち継ぎベタ基礎

底盤と立ち上がりを別日で施工

工期は短いが、打ち継ぎ部からの水侵入・劣化リスクあり

一般的

一体打ちベタ基礎

一度に打設

継ぎ目がなく、耐久性・気密性・防蟻性に優れる

高度な施工が必要

📌 国土交通省も2021年に「打ち継ぎ部の劣化・蟻害リスク」について注意喚起。一体打ちはコストが上がる場合もありますが、それに見合う安全性と安心感があります。


▷ 構造体の耐久性は数値では測れない


構造部分においては、以下のような**“数値化しにくい性能”**が非常に重要です。

  • シロアリ対策:基礎断熱と併用する際、断熱材が蟻道にならないよう配慮されているか?

  • 腐朽対策:土台や柱に使われる木材の防腐・防蟻処理は適切か?

  • 通気工法:壁内結露を防ぐための通気層がしっかり確保されているか?

いずれも、カタログや数値では分からないため、住宅会社の施工実例や仕様書の確認が不可欠です。



住宅会社の言葉を鵜呑みにしない!判断材料は「根拠」


高性能住宅は、見た目のデザインや「高気密・高断熱」というキャッチコピーでは判断できません。

以下の点に着目して、会社選びを慎重に進めましょう:

チェック項目

確認方法例

Ua値・C値の公表

実測値とその根拠資料(証明書など)

基礎の施工法

「一体打ち」「防蟻処理」などの明記

使用木材の品質・処理

耐久性グレードや防腐・防蟻処理の有無

通気・防露設計

通気層・気密シート・透湿防水シートの使用



まとめ|三重で“本当に高気密高断熱住宅または高性能住宅”を建てるために


「高気密・高断熱住宅 三重」で検索しても、出てくるのは会社ごとの主張やメリットばかり。ですが、本当に後悔しない家づくりのためには、数値で見える性能と、見えない構造・基礎の確かさの両方を確認することが必要です。

住まいは、家族の命と未来を預ける場所。だからこそ、「なぜその工法なのか」「どうしてこの数値が必要なのか」まで説明できる住宅会社を選びましょう。

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