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【コラム】猛暑が“当たり前”の時代に。高気密高断熱住宅の本当のメリットとデメリットとは ≪三重 注文住宅≫

猛暑が当たり前になる時代に高気密高断熱住宅の本当のメリットとデメリット

夏の酷暑が加速する中、高気密高断熱住宅の真価とは?三重県で注文住宅を建てる人に向けて、根拠に基づいた性能評価と注意点を解説。


データで見る「酷暑」の現実──近年の異常な暑さは、もう異常ではない


気象庁の「異常気象レポート(2023)」によれば、日本の年平均気温は過去100年間で約1.3℃上昇しています。また、猛暑日(最高気温35℃以上)の年間日数は、1980年代に比べておよそ2〜3倍に増えています。

📌 三重県 津市の気温変化(参考:気象庁)

年度

猛暑日(35℃以上)発生日数

1993年

2日

2013年

8日

2023年

14日

※さらに、2023年は「統計開始以来、最も暑い夏」とされました(気象庁発表)

つまり、今後の住宅は「冷暖房設備に頼る設計」ではなく、建物自体が“暑さから守る器”であることが求められる時代なのです。



高気密高断熱住宅とは?【基礎性能とその定義】


高気密高断熱住宅は、以下のような要素で構成されます:

性能項目

定義・目安

効果

断熱性能(Ua値)

国基準:等級5=0.87W/㎡K(温暖地)


HEAT20 G2基準:0.46W/㎡K以下

熱の出入りを防ぎ、室温の安定化

気密性能(C値)

1.0㎠/㎡以下が高性能の目安


先進住宅では0.3以下

隙間からの熱・湿気・騒音の流入を防ぐ

換気性能(熱交換換気)

熱交換率90%以上が理想

エネルギーロスを最小化しながら新鮮な空気を供給

📎 参考:住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)・HEAT20(住宅の外皮性能に関する民間指針)・国土交通省省エネ基準


実測データで見る:高気密高断熱住宅の【夏】の効果


🌡 実測比較:外気温35℃の日における室温の推移(断熱等級別)

等級

外気温35℃時の室温(冷房オフ)

室温安定性

冷房効率

等級4(旧省エネ基準)

32〜34℃

高温になりやすい

効きにくい

等級6(HEAT20 G2)

27〜29℃

外気と5〜7℃差で安定

少しの冷房で快適

※出典:HEAT20「室温シミュレーション資料(2022年)」より※条件:日射遮蔽あり・全館空調なし・2階建木造住宅

💡 電気代への影響(冷房費シミュレーション:東京都の例)

  • 一般的な省エネ住宅:約 30,000円/年

  • HEAT20 G2の高性能住宅:約 17,000円/年→ 年間 1.3万円以上の冷房費削減が期待されます(※東京大学 前真之准教授 講演資料より)



【三重 注文住宅】における高気密高断熱住宅のメリット


✔ 冷房効率がよく、家中の温度差が少ない

→ リビングだけでなく、トイレ・廊下・脱衣所も快適。熱中症リスクの大きい高齢者や子どもに安心。

✔ 電気代が年間5万円以上削減できるケースも

→ 冷房だけでなく、暖房費や除湿器の使用頻度も下がるため、年間の光熱費は10万円以上差がつくことも

✔ 花粉・PM2.5をブロックし、室内空気が清潔

→ 高気密とフィルター付熱交換換気の組み合わせで、アレルギー対策や空気質向上にも貢献



デメリット・注意点|高性能住宅にも「落とし穴」はある


✘ 初期コストの上昇(+100万〜200万円程度)

→ 高性能グラスウールやトリプルガラスなどの導入費が必要。ただし、10年で回収可能なケースも。

✘ 実測性能と設計性能が一致しないことがある

→ C値0.3以下でも、測定していなければ不明。→ 中間・完成時気密測定(Blower Door Test)を行う会社を選ぶことが重要

✘ 換気が止まると空気がこもる(健康リスク)

→ 計画換気が前提の構造なので、フィルター掃除や点検の習慣化が必要



後悔しないために──“高性能”を数値と実績で確認できる会社を選ぶ


注文住宅では、「高気密高断熱をやってます」と口頭で言うだけで実際には気密測定もせず、設計値だけを提示する会社も少なくありません。

以下のような点を確認しましょう:

✅ Ua値(外皮平均熱貫流率)が0.46以下(G2以上)か

✅ C値(相当隙間面積)の実測値を公開しているか

✅ 熱交換換気・日射遮蔽・室温シミュレーション提案があるか

✅ 施工事例の室温・電気代など実際の暮らし情報が聞けるか



まとめ:猛暑が進む今、高気密高断熱住宅は“暮らしの命綱”になる


高気密高断熱住宅は、もはや“贅沢”ではなく、“備え”の時代に突入しています。

とくに三重県のように湿度と気温が両方高い地域では、「建物性能で涼しさをつくる」ことが、健康的で持続可能な暮らしにつながります。

安さやデザインだけで家を選ばず、ぜひ「性能」という本質にも目を向けてみてください。

三重 注文住宅

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