【コラム】坪単価の落とし穴|“安い家”は本当にお得なのか?注文住宅を建てる時に注意したいこと
- LAPIASDESIGN
- 3 日前
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更新日:2 日前

注文住宅を安い家でいいからと考え坪単価だけで決めていませんか?
最近の住宅検索では「最低坪単価xx万円」という表現をよく見かけます。しかし、この表示だけで家の本当の価値を評価することはできません。
見積書の内訳を見てみると、同じ坪単価でも「何が含まれているか」が全く異なることも少なくありません。
安さの裏にある「含まれない項目」の実態
実際に「坪単価ベース」として表示される内容は、企業やプランによって異なります。
一般的に含まれる項目
本体工事費
柱、壁、床・天井などの基本構造体
内装基本装備
含まれていないこともある項目
地盤改良工事費(※地耐力によって必要となる場合があり、数十万円〜100万円以上)
外構工事費(駐車場・アプローチ・フェンスなど)
外部給排水接続工事
空調機器、換気設備
住宅設備(キッチン、ユニットバス、洗面台、トイレなど)※最低グレードで設定されている場合も多く、実際の暮らしには追加費用が発生しがち
照明器具・カーテン等のインテリア
登記費用・火災保険などの諸経費
など、「同じ坪単価」でも得られるくらしの質に大きな差が出てしまうのです。
静かに、けれど確かに働き続ける住宅性能
家の性能とは、単に数値で比較されるものではありません。目に見えない空気の流れや断熱・気密性能によって、室内はつねに静かに快適さを維持し続けています。
特に注目すべきは、「室温」と「湿度」の安定性です。
室温の安定性:断熱性・気密性が高い住宅では、外気温の影響を受けにくく、夏の熱気や冬の冷気が侵入しにくい。そのため、朝晩の寒暖差が大きい日でも、エアコンが過度に稼働することなく、室温が安定します。
湿度のコントロール:高気密住宅では換気計画がしっかりと設計されており、過乾燥や高湿による結露・カビの発生を抑制しやすい傾向があります。ただし、断熱性能や気密性能が高まると室内が乾燥しやすくなる側面もあり、冬場には加湿器などでの湿度調整が必要となることもあります。適切な換気システムの設計とともに、湿度を40〜60%程度に保つことで、肌や喉への負担を軽減し、快適な室内環境を維持できます。
体感温度と健康:断熱等級6(HEAT20 G2)・C値0.2以下の住まいでは、床・壁・天井の表面温度と空気温度の差が小さくなります。このため、ヒートショックのリスクを抑え、アレルギーや風邪の発症率も下がると言われています。
こうした要素が支えるのは、見た目ではわからない「暮らしの質」です。
それらを表で比較すると…
項目 | 一般住宅 | Normo |
UA値 | 0.87 | 0.46 |
C値 | 2.0 | 0.2 |
平均年間光熱費 | 105,000円 | 35,000円 |
ルームエアコン使用 | 2~3台 | 1台(6~7kW) |
本当のコスパを知るために
安さに飛びつく前に、「何が含まれていて、何が省かれているのか」を把握することが、後悔しない家づくりの第一歩です。
ラピアスデザインの住宅は、初期費用は高めかもしれませんが、住んでからの快適性や光熱費、メンテナンス費の低さまで考えると、実質的には最もコスパが高いと自負しています。
ただ安く、ただ早く…ではなく、「将来を見通した選択」を。
静かに、けれど確かに働き続ける住まいの力を、ぜひ感じてください。
後悔しないための住まいの決断を支援します。
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