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【コラム】断熱性能と快適性 ― 数値だけでは語れない“本当の心地よさ”

断熱性能と快適性

断熱性能の数値は重要な指標。しかし断熱性能=快適性ではありません。Lapias Designは断熱性能と快適性を融合させた家づくりを提案します。




断熱性能と快適性の関係 ― なぜ多くの人が誤解するのか


家づくりを考えるとき、「断熱性能」と「快適性」は必ず話題に上がります。断熱性能はUa値という数値で表され、値が小さいほど熱が逃げにくく省エネ性が高いとされます。近年は断熱等級6(HEAT20 G2相当)を標準化する会社も増え、数値だけを比較して「高性能だから快適に違いない」と考える方も多いでしょう。

しかし実際には、断熱性能と快適性は必ずしもイコールではありません。断熱性能は家の“器”としての性能を示すものに過ぎず、そこに設計思想や施工精度、暮らし方が加わって初めて「快適性」が成立します。



数値=快適性? ― 断熱性能と快適性を混同する危険性


「断熱性能=快適性」という考え方には落とし穴があります。数値はあくまで客観的な指標であり、暮らしの体感までは示せません。

  • Ua値が低くても … 窓の配置を誤れば冬は日射熱を取り込めず寒い。

  • C値が良くても … 換気計画が甘ければ空気が澱み、カビや結露の原因に。

  • 耐震等級3でも … 動線や収納が悪ければ心理的なストレスが残る。

このように、断熱性能と快適性は同じではなく、数値だけでは暮らしの心地よさは担保できないのです。



断熱性能と快適性をつなぐ“体感要素”


本当の快適性を決めるのは、数値に現れない「体感要素」です。

  • 平均放射温度(MRT) 室温が20℃でも、窓や壁の表面温度が15℃なら人は「寒い」と感じます。逆に室温が18℃でも表面温度が安定していれば、暖かく快適です。

  • 湿度管理 夏は60%を超えると蒸し暑く、冬は40%を下回ると乾燥を強く感じます。断熱性能と快適性をつなぐには、温度と湿度のバランスが不可欠です。

  • 空気の流れ わずかなドラフト(冷気の流れ)や換気不足でも、不快さは一気に増します。断熱性能を活かすには、気密性能と換気計画がセットで必要です。

  • 光と動線 日射の取得や遮蔽、家事のしやすさ、視界の抜け感など、暮らしに関わるデザインが快適性を大きく左右します。

つまり、断熱性能の数値は快適性の基盤であり、そこに設計と思想を重ねることで初めて“心地よさ”が実現するのです。



断熱性能と快適性をめぐる社会的背景


近年の建築基準法改正で断熱等級4が最低基準となり、多くの会社が等級5・6を標準化しました。その結果、住宅会社は「Ua値0.28」「C値0.3」といった数値を競うようになり、消費者も「数値がよければ快適」と誤解しやすい環境が生まれています。

しかし、現実には断熱等級6でも結露やカビに悩む家は存在します。また、性能は良くても窓計画や換気が不十分な家では「快適性」を実感できません。断熱性能と快適性は連動しているが、完全なイコールではない――この理解が、これからの家づくりでは不可欠です。



Lapias Designの答え ― 断熱性能と快適性を両立させる家づくり


Lapias Designは、

  • 断熱等級6(HEAT20 G2相当)以上

  • C値0.2㎠/㎡前後という超高気密

  • 耐震等級3を標準仕様

といった数値性能を前提としています。しかし私たちが本当に大切にしているのは、数値そのものではなく、断熱性能と快適性を両立させる設計思想です。

  • 日射シミュレーションを踏まえた窓配置で冬の日射取得と夏の日射遮蔽を両立

  • 換気と空調を工夫し、部屋間温度差を2℃前後に抑えることで健康と省エネを両立

  • ハウスガード材や高耐久基礎を用い、100年先まで安心できる構造を実現

  • 家族のライフスタイルや将来の変化を考慮した動線・収納設計

こうした工夫により、Lapias Designは「断熱性能 快適性」というテーマを数値を超えた“暮らしの質”として実現しています。



まとめ ― 断熱性能と快適性は「比較」ではなく「融合」


断熱性能は快適性の前提条件ですが、数値だけで快適性を語ることはできません。断熱性能と快適性を融合させた設計こそが、長期的に満足できる家づくりの鍵です。

Lapias Designが目指すのは、単なる高性能住宅ではなく、**「数値に裏付けられた快適性」+「日々の暮らしに染み込む心地よさ」**を両立させた住まい。それが、私たちが考える“本当の豊かさをもたらす家”です。

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