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【コラム】注文住宅 水廻りの変化 ― 30年で暮らしがどう進化したか?

注文住宅水廻りの変化

注文住宅 水廻りは30年で大きく進化。1990年代・2000〜2010年代・2020年代以降の変化を追い、快適性・衛生・時短の視点から解説します。




1990年代までの注文住宅の水廻り ― 裏方の空間


この時代の水廻りは「生活感を隠す場所」であり、快適性よりもコスト優先の設計でした。

  • キッチン:壁付けで孤立。調理者は背を向け、家族との会話は生まれにくかった。

  • 洗面+脱衣室:一体型が主流で、入浴中は洗面が使えず、来客時も不便。

  • 浴室:タイル貼りの在来工法で冬は寒く、カビや漏水のリスクが高い。

  • トイレ:1階のみ設置が一般的で、夜間や2階からの利用は不便。


👉 注文住宅の水廻りは「裏方」とされ、プライバシーや効率性は考慮されていませんでした。



2000〜2010年代の注文住宅の水廻り ― 開放と設備の進化


ライフスタイルの変化と住宅設備の技術革新により、水廻りは住まいの主役へと歩みを進めました。

  • キッチン:対面式・アイランド型が普及。家族やゲストと会話しながら調理可能に。IHや食洗機で利便性も大幅向上。

  • 洗面:システム洗面台が普及し、収納・清掃性・デザイン性が改善。ただし依然として脱衣との同室が多かった。

  • 浴室:ユニットバスが標準化し、断熱浴槽・浴室乾燥機の普及で清掃・快適性が大幅にアップ。

  • トイレ:タンクレス・節水型が登場し、2階にも設置する住宅が増加。インテリア性の高いデザインも広がった。


👉 この時代、注文住宅の水廻りは「快適性とデザイン性」を兼ね備えた空間へと進化しました。



2020年代以降の注文住宅の水廻り ― 衛生・時短・多様性


近年はコロナ禍や共働き世帯の増加、高齢化など社会背景の影響で、水廻りのあり方がさらに変わっています。


キッチン

  • フルオープン型の課題(匂い・油跳ね)を解消するため、セミクローズド型が再び注目。

  • 家事シェアを前提にした回遊動線+パントリーの設計が標準化。

  • 静音レンジフード・深型食洗機など設備進化で「見せるキッチン」として成立。


洗面と脱衣の分離

  • プライバシー確保:入浴中でも洗面を使える。来客利用にも対応。

  • 同時利用の効率化:朝の支度ラッシュでも混雑を回避。

  • 衛生意識:湿気を避け清潔に利用可能。

  • コロナ禍の影響:玄関近くのセカンド洗面で帰宅後すぐ手洗いする動線が普及。


浴室

  • 断熱性能が向上し、ヒートショック対策が一般化。

  • フラット床や目地レスパネルで清掃性も強化。

  • 肩湯・ミストサウナなど「リラックス機能」で癒しの場として進化。


トイレ

  • 各階設置が標準となり、利便性と快適性が向上。

  • 災害時を見据え、簡易トイレを収納できるスペース確保も重視。

  • 遮音性を考えた配置や建材選びが当たり前に。


ランドリールーム

  • 「洗う→干す→畳む→収納」を一室完結できる間取りが人気。

  • ガス乾燥機+ヒートポンプ併用で天候に左右されない。

  • 家族別ロッカー収納により、洗濯動線を最短化。


👉 2020年代以降の注文住宅の水廻りは、衛生・時短・レジリエンスを同時に満たす暮らしの中心空間になっています。



まとめ


注文住宅 水廻りはこの30年で「裏方」から「暮らしの中心」へと進化しました。

  • 1990年代までは機能とコスト優先の空間

  • 2000〜2010年代は快適性とデザイン性が向上

  • 2020年代以降は衛生・時短・多様性を重視


キッチンは会話の場へ、洗面と脱衣は分離して利便性と衛生性を確保。浴室は快適で健康を守る空間に進化し、トイレは多様化。ランドリールームは家事を劇的に効率化しました。

これからの注文住宅の水廻りは、快適性・衛生・耐久性を兼ね備え、暮らしの質と資産価値を支える基盤であり続けるでしょう。

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