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【コラム】間取り 建築士が教える ― やってはいけないこととすべきこと

間取り 建築士が教える ― やってはいけないこととすべきこと

間取り 建築士が解説。やってはいけないこととすべきことを整理。ファーストプランの完成度は打合せ時間と住まいの完成度を大きく左右します。




はじめに



家づくりで多くの方が一番楽しみにするのが「間取り」です。しかし建築士の視点からすると、間取りを考えるときにお客さんが“やってはいけないこと”と“伝えるべきこと”があります。

間取りはただ部屋を並べるパズルではなく、土地条件・構造の安全性・法規制・採光や通風・将来の暮らし方まで含めて考える設計作業です。ここで情報が不足すると、ファーストプランの完成度が低くなり、打合せに時間がかかるだけでなく、最終的な住まいの完成度にも影響します。

だからこそ重要なのは、間取りを描くことではなく、暮らしを語ること。このコラムでは、間取りを建築士に相談するときに「やってはいけないこと」と「すべきこと」を整理してご紹介します。



間取り 建築士から見て“やってはいけないこと”① 自分で間取りを考える


間取り 建築士から見て“やってはいけないこと”① 自分で間取りを考える

SNSや雑誌を参考にして、自分で方眼紙に間取りを描いてくる方もいますが、それは逆効果。構造バランスや耐震性、採光・通風、法規制を考えずに描いたプランは現実には建たないことが多いのです。

すべきこと

  • 「どんな暮らしをしたいか」を具体的に伝える

    • リビング → 「休日は家族で映画を楽しみたい」「窓辺に読書コーナーをつくりたい」

    • キッチン → 「料理中でも子どもの宿題を見守りたい」

    • 玄関 → 「自転車やベビーカーをそのまま置ける土間がほしい」



間取り 建築士から見て“やってはいけないこと”② 畳数を指定する


間取り 建築士から見て“やってはいけないこと”② 畳数を指定する

「リビングは20畳」「子ども部屋は6畳」といった数字指定は、空間の使いやすさを決めるには不十分です。20畳でも形や窓の位置、天井高さによって体感は大きく変わります。

すべきこと

  • 数字ではなく「その部屋で何をするか」を共有する

    • LDK → 「友人を呼んで10人で食事したい」

    • 子ども部屋 → 「机を2つ並べたい」「将来は仕切って2部屋にしたい」

    • 寝室 → 「夜は間接照明で落ち着ける空間にしたい」


間取り 建築士から見て“やってはいけないこと”③ 土地を軽視する


間取り 建築士から見て“やってはいけないこと”③ 土地を軽視する

間取りは土地と切り離せません。日当たり、隣家との距離、道路の方角、斜線制限や景観条例…。これを無視した理想の間取りは、絵に描いた餅になってしまいます。

すべきこと

  • 土地条件を踏まえ、「この場所でどう暮らしたいか」を伝える

    • 南側 → 「午前中から光が入るリビングにしたい」

    • 北側 → 「隣家からの視線を避けたい」

    • 庭 → 「家庭菜園を楽しみたい」「子どもが安全に遊べるスペースがほしい」



まとめ ― 間取り 建築士に暮らしを語ることが理想の家づくりの第一歩


建築士から見て、間取りづくりでお客さんがやってはいけないのは3つ。

  1. 自分で間取りを考えること

  2. 畳数だけを指定すること

  3. 土地条件を軽視すること

そして、すべきことは 「その空間で何をしたいか、どう暮らしたいか」を具体的に伝えること です。ファーストプランの完成度は、その後の打合せ時間や最終的な住まいの完成度を左右します。建築士に「暮らしの物語」をしっかり共有すれば、間取りは自然とその家族にフィットした形に整います。

間取り 建築士に任せるということは、図面を描いてもらうのではなく、暮らしを形にしてもらうということなのです。

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