top of page

≪一体打ちベタ基礎≫

更新日:2月28日

建物を支える基礎は、目立たない存在ではあるものの一番重要と言っても過言ではない存在。

基礎が軟弱では、長期に渡り建物を安定して支える事ができません。

弊社のHPの『HOUSE』の中に『ひみつ』というページがありますが、そこでも基礎が重要という事を訴えていますので一度見て頂けるとお解り頂けると思います。

一昔前は、布基礎という工法でした。

布基礎は、主に建物の外周と建物の内の土台下のみコンクリートで基礎をつくっていました。残りの床を支えは束と呼ばれる木材で地面と接する部分は束石(コンクリート製のブロック若しくは石)で支えていました。

この画像が束と束を支える束石です。その他の部分は土になっています。リフォームで床下を覗く事が多くありますが、高確率で束が腐っているかシロアリ被害があるか束と束石が接していないでずれているなどが見られます。

土の部分が多く湿気を溜め込みやすく、その溜まった湿気が土台や大引、束を湿らせシロアリや腐食し建物を歪める原因や床鳴りの原因になっています。また、建物の負荷が束部分(点)と布基礎部分(線)という限られた場所に力が集中するため不同沈下や床が波打ったりする原因にもなります。こうした対応策から昨今では、ベタ基礎と呼ばれる建物と地面が接する全てを基礎で覆う工法が主流になっています。

ベタ基礎にする事で、点と線といった場所に力が集中することがなくなり、また床下に土がむき出しいになっている場所がなくたったことから湿気やシロアリ被害が激減しました。

こんな状態の工事現場を街で見かけたことありませんか?これがベタ基礎です。

この画像の様に外周部分の基礎立ち上がりに換気口がないので比較的最近の現場だと思います。ベタ基礎の初期は外周部に床下の空気を入れ替える為の換気口がところどころありましたが、地震など大きな力が加わるとその換気口から基礎が破壊されてしまうため画像の様に換気口は設けず、基礎と土台(材木)の間に樹脂製のパッキンを挟む事ですの隙間から空気を入れ替え換気しています。


これで完璧!と思われるかもしれませんが、実はラピアスデザインはまだ満足できなかったのです。

通常の住宅の基礎の工程は以下の様になります。


堀方(基礎部分を20~30cm程度掘る)







掘った部分に砕石を敷き詰める。

その後、防湿シートを全体に張る。







捨てコン打設。

構造上関係の無いコンクリートで基礎を造る時に必要な線などを引くためや、型枠を固定するためのコンクリートです。




配筋(鉄筋を設計で決めた間隔で升目に固定していく)












コンクリートを流し込んでいく。

ベース(底盤)部分が完成する。






立上り部分の型枠を設置していく。







立上り部分にコンクリートを流し込む。







型枠を外して基礎の完成です。







細かい工程は飛ばしましたがザっとこんな感じの工程になります。


ラピアスデザインが気になるのはコンクリートを流し込む工程が2回ある事です。

この図のように第一工程から1週間後程度空けて第二工程のコンクリートを流し込んでいきます。

コンクリートの特性として一度固まったコンクリートに新しいコンクリートを流し込んでも一体のコンクリートとなることがありません。このベースと立上り部分の継ぎ目を「打継」と呼びます。

​地震の大きな揺れや台風などの風による小さな揺れによって「打継」部分に亀裂が入り、シロアリや雨水が侵入することにつながる可能性があります。シロアリが構造部分の土台を食べたり、雨水の侵入によって湿気が基礎内部(床下)に溜まり構造部分を傷める(朽ちらせる)ことにつながる可能性があります。


ラピアスデザインがこだわるのは『一体打ちベタ基礎』です。

この図が一体打ちベタ基礎です。

通常二回に分けていた工程を一回で完成させる工法です。

そうする事で、シロアリや雨水の浸入も心配がなく、基礎内の鉄筋が錆びる事も激減し高耐久な基礎になります。






基礎のこだわりは他にもまだあります。

詳しくは

↓このページをご覧ください。




小さな会社、小さな工務店だからできる事が「こだわり」だと思います。

インターネットで検索しても、津市でなく三重県でも一体打ちベタ基礎を標準採用している工務店は一握りしかありません。という事は、一体打ちベタ基礎をできる基礎工事業者も限られるってことです。そんな特殊な基礎を造ってくれる協力業者さんにはとても感謝です。


 

関連ページ


bottom of page