外壁材の比較と選び方|4種類を徹底解説!
- sakanote0708
- 2017年12月25日
- 読了時間: 4分
更新日:5 日前
外壁材は住宅の外観を決定づけるだけでなく、耐久性やメンテナンス性、そして耐震性にも大きな影響を与える重要な要素です。本記事では「外壁材 比較」をフォーカスキーワードに、主な4種類の外壁材について、特徴・メリット・デメリット・重量まで詳しく解説し、あなたに最適な外壁材の選び方をお伝えします。
外壁材 | 重量(Kg/㎡) | 特徴 | メリット | デメリット |
窯業系サイディング | 約17〜20kg | セメント系で最も普及している外壁材 | デザインが豊富・コストが安い | 重量があり、メンテナンス頻度が高め |
金属サイディング | 約3〜5kg | アルミやガルバリウム鋼板などの軽量金属 | 非常に軽量で地震に強い・メンテナンスが楽 | 塩害など錆に考慮が必要な商品もある |
外壁タイル | 約30kg以上 | 焼き物タイルで高級感があり耐候性に優れる | メンテナンス不要レベルの耐久性 | 非常に重くコストが高い |
モルタル塗り | 約20〜25kg | 職人による左官仕上げで独特の風合い | 自由なデザインが可能 | ひび割れやすくメンテナンスが必要 |
外壁材の「重さ」と耐震性への影響
外壁材を選ぶ上で見逃されがちなポイントが「重量」です。外壁が重いと建物の総重量が増し、地震時に建物が受ける揺れの力も増大します。結果として、構造体への負荷が大きくなり、耐震性能に影響を与える可能性があります。
そのため、耐震性を重視する方には**金属サイディングのような軽量素材(約3~5kg/㎡)**が適しています。一方、**タイルやモルタル外壁のように重い素材(20kg以上/㎡)**を使う場合は、建物の構造設計において十分な配慮が求められます。
目的別!外壁材の選び方ガイド
1. コストを抑えたい方
→ 窯業系サイディングがおすすめ。施工性が高く、価格も比較的安価です。
2. メンテナンスの手間を減らしたい方
→ 外壁タイルは初期費用こそ高いものの、再塗装などが不要で長期的にはお得です。
3. 地震に強い家を建てたい方
→ 金属サイディングの軽量さは耐震性に優れ、リフォームにも最適です。
4. 個性的なデザインを求める方
→ モルタル塗りは自由度が高く、ナチュラルな風合いを演出できます。
まとめ:あなたに最適な外壁材比較?
外壁材の選定は、見た目だけでなく、「重量」「耐久性」「コスト」「メンテナンス性」など、多面的に検討することが大切です。特に地震大国・日本では、外壁の重さが耐震性に与える影響も忘れてはなりません。
ぜひ今回の比較情報をもとに、あなたとご家族にとって最適な外壁材を選んでください。
ラピアスデザインの多くの建物が『ガルバニウム鋼板』の外壁です。
価格は一般的に多く使われている『窯業系サイディング』に比べ1.5倍程度価格が高くなってしまいます。
ラピアスデザインは『ガルバニウム鋼板』の外壁を使っているのでしょう?
デザインのためだと思いますか?
実は、デザインのためではありません。
答えは、いくつかありますが一番の理由は重量の違いです。

一般的な外壁がグラフの真ん中の『窯業系サイディング』ですが、1㎡あたり17.3kgあります。
ラピアスデザインで多く使っている『ガルバニウム鋼板』の外壁は、『ガルスパン』でグラフの左から2番目です。1㎡あたり5.0kgの重量になります。
ガルスパンは窯業系サイディングの約1/3の重量です。
例えば1辺が「長さ10m高さ7m」の建物があるとします。
総面積が280㎡になります。
その場合の外壁の重量比較です。
『窯業系サイディング』
17.3kg×280㎡=4844kg
『ガルスパン』
5.0kg×280㎡=1400kg
4844kg-1400kg=3444kgの差があります。
では、外壁が軽いと何がいいのでしょう?

この図は、左が『ガルスパン』などの重量の軽い外壁を使った建物、右が『窯業系サイディング』などの重量の重い外壁を使った建物です。
中学校の理科の実験で「振り子の運動」をしたと思います。おもりの重さの違いで振れる幅が違います。おもりの重い方が振れる幅が大きくなります。
建物に言い換えると、地震などで揺れた場合に外壁が重い方が揺れる幅が大きくなります。重量が重いと建物の負荷が大きく「熊本地震」の様に何度も地震が起こると倒壊の恐れが大きくなります。負荷が小さい外壁の方が倒壊などの被害を軽減する可能性が大きくなします。
当然、屋根も瓦屋根より重量の軽いガルバニウム鋼板の屋根の方が建物の負荷が減り揺れが小さくなります。
その他の理由は、窯業系サイディングだと固い物が激しく当たると「割れ」てしまいます。ガルバニウム鋼板』の外壁の場合、「へこみ」になります。
「割れ」と「へこみ」は建物の耐久性を大きく左右します。
「割れ」の場合、そこから雨水が侵入し躯体を腐らせるリスクがあります。躯体が腐ると建物の耐久性を著しく低下させることとなります。
「へこみ」の場合、へこんでいるだけなので雨水が侵入することがありません。躯体を腐らせることも無いのです。直さずそのままにしていても耐久性にはかかわらないのです。ただ、見た目は悪くなってしまいますが...
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